まつけつの仮釈中日記

おまつの仮釈中日記

大麻の密輸で懲役6年半務めた僕の回顧録的なブログ

友達となら起業するよりYouTube

先日、友人とYouTubeチャンネルを開設したのだが、 実はこの試み、起業の代替案という意味合いが強いものだった。 元々、俺も友人も学生時代から起業というものに憧れを抱き、仲間と楽しみながら稼ぎたいという気持ちを強く持っていた。 友人は実際に友人同…

犯罪者ですがYouTube始めました

先日、友人とYouTubeにチャンネルを開設し、動画投稿を始めた。 俺が逮捕された2012年当時、YouTubeはもちろん巨大な動画プラットフォー厶だったんだけど、今みたいにYouTuberと呼ばれる職業の知名度はなかった。 なので、出所してからのYouTuberなる人たち…

刑務所で友達はできるのか

出所してからよく聞かれることの1つに、 「刑務所で友達はできた?」 というものがある。 できてない、と即答するのだが、理由については過去エントリにも書いたように、基本的に気の合う人間と出会うことが圧倒的に少ないことがあった。 (過去エントリ「刑…

仮釈放から2年3ヶ月経過した元受刑者の生活

塀の外へ出てから、2年以上が経過した。 月日が経つのは早いもので、2017年11月1日仮釈放当日に見たあの風景もぼんやりとしたものになってきている。 痩せ細った坊主頭で、不安を抱えた当時の自分の姿が脳裏に浮かぶが、今となってはすっかり過去の話になっ…

彼女なんて必要ないと7年言い続けた俺に彼女ができた理由

2019年4月、彼女ができました。 できましたって言うと、今までは欲しかったのにできなかったんだねって感じに聞こえるけど、 決してそうではなくて、意図して作っていなかったってのが実態です。 その辺の詳細、僕の考え方については過去エントリ参照。http:…

刑務所でサンプリングについて考えた

約6年間、塀の中に居た僕だけど、毎日毎日刑務作業だけをして過ごしてきたわけじゃない。 刑務所には余暇時間というものがあって、その時間帯はある程度制限が緩和されて、各々が好きなように過ごすことができる。とは言え、できることは限られているのだが……

インスタの弊害とその対処法

皆さんご存知”Instagram"。 僕が逮捕された2012年1月当時は全く流行っていなかったアプリなんだけど、出所してみたらどこもかしこもインスタばえを求めるギャルたちで溢れかえっていたんだっけ・・・(そんなことはないか) 仮出所した当時は、インスタ?なにそれ…

刑務所コンテンツの需要と未来

服役経験者が語る刑務所のあれやこれや、というのが本ブログのメインなんだけど、コンテンツ自体に需要はある。 なんでかって、毎年何万人もの人たちが刑務所に入所するんだから、受刑者、出所者、またその関係者からの需要というのは一定数担保されている。…

刑務所で実感した夏休みの宿題理論の威力

質問です。 あなたは学生時代、夏休みの宿題を始めの1週間でやり終えていましたか? もちろん俺はNO。 NOの中のNO、トップオブNO。 最後までNOを言い続けて、最終的には「宿題をなくした」なんて言い訳をして、やらないという選択をしたりもしていた。 そん…

意見をコロコロ変える人が正しい理由

今日はあるあるな話を一つ。 俺は割と気が変わりやすい方で、 直前に決めたことを撤回して、全く違う判断をすることが多々ある。 そういう時、周りの人間の反応は以下の2つに大別される。 ①「どっちなんだよ」と呆れる。 ②「意見を変えるな」と意見の変更を…

理想ばかり語る方がいいに決まってる

自分の考えや理想を語ると、時として批判を受けることがある。 けれども、その批判に対して反論を重ねていけば、自分の意見はより強固なものになる。 だから声を小さくしてはいけない。 理想を語り続けなければならない。 それをやめてしまった者は、もうそ…

環境に適応した人は''ある力''を失う

初めて留置場に入った時、 その後拘置所へ移管となった時、 そして刑務所へ収監された時、 毎度のごとく、こんな所でやっていけるわけがない。長い時間を過ごせるわけがない。 そう思っていた。 一日経ち、また一日経ち、、、 と、いくら時が過ぎても辛さは…

受刑者が持たざる移動の自由とは

先日、友達が東京で舞台に出るというのですぐに東京に行った。 すごく簡単だった。 月末には、温泉に行きたいから近隣県の温泉に足を運ぼうと思う。 これもまた簡単なこと。 他にも行きたい場所はたくさんある。 色々な場所へ行って、色々な経験をしたい! …

刑務作業を通じて学んだ仕事の生産性の上げ方

刑務所で行う仕事は刑務作業と呼ばれ、 その作業の対価として、国から作業報奨金というものがもらえる。 要するに、刑務所での労働にもしっかりと時給が発生するということです。 おそらく、刑務所を知らない人が気になるのは、どんな仕事があって、一体いく…

犯罪者が実践する信用回復メソッド

21歳で大麻を密輸し、懲役6年半の実刑判決をくらい、 5年以上も受刑生活を過ごした俺の信用について考えてみたい。 一言で言おう。 ない。 信用なんて、ない。 法を犯して罰を受けたという過去により、社会的な信用は地の底にまで落ちたし、 家族や友人の俺…

彼女いない歴6年半の俺が語る交際論

「彼女いるの?」 と、出所してから本当によく聞かれる。 もちろん嘘偽りなく、「いません」と即答するんだけど、 さすがに、 「6年半彼女いない」 って言うと驚かれるので面白い(笑) ま、通常、健全な28歳が6年以上も彼女がいないってなると、え、どうい…

懲役で学んだ人生が好転するたった1つの技術

逮捕され、留置場に入り、拘置所に行き、刑務所で務めて・・・ あんまり誇張したくはないけれど、正直心が折れまくるくらい辛い時期が何度もあった。 そんな時に、救いの手を差し伸べてくれたのは、気持ちを切り替えさせてくれたのは、前を向かせてくれたの…

刑務所に入っていたことを忘れてしまう恐怖について

ブログを書くのなら、これから記事を積み上げていくのなら、明確にしておきたいことがある。 それは、 このブログの専門性はなんなのか ということ。 ただの一般人が日常をつづったところで、なんの発信力もない。 数多あるブログの中に埋没するだけである。…

なぜ俺は逮捕されたのか。地獄の夏談義を添えて

俺は2012年の1月に大麻を密輸入したとして、成田国際空港で緊急逮捕されました。 そのまま大麻取締法違反、並びに関税法違反の罪で実刑判決。 懲役6年6月の刑に処されました。(罰金とか追徴金もあった) 服役期間は2012年7月31日~2017年10月31日までで、20…

塀の中と外の違い

外に出たらあれをしてこれをして、毎日のスケジュールはこんな感じで徹底して・・・ と、ありあまる時間を使ってとにかく妄想というか、出所後の生活を思い描く作業に精を出していた。 それは今でも鮮明に思い出せる充実した時間だった。 実際に行動できない…

誰でも必ずお金持ちになれる思考実験の話

「お金がない」 のは、その人の自由選択の結果だと思う。 自由選択の結果? 貧乏人は好きで貧乏人をやっているわけではないじゃんか! 給料が少ないとか仕事がないとか不測の出費だとか、様々な要因が重なって貧乏にならざるを得ないんじゃんか。 誰だって、…

どうせ明日も明後日も生きているんだからさ

大病を患って、死を強く意識して生きる。 事故にあって、死を強く意識して生きる。 大切な人を失って、死を強く意識して生きる。 世の中には、何かのきっかけで死を強く意識するようになった人達がいる。 そういう人達はとても強い。決して時間を垂れ流して…

刑務所で学んだ情報統制のすすめ

最近頭がいっぱいいっぱいなんですが、何が原因って、世の中に溢れまくっている情報が原因! 街を歩いているだけで、目にも耳にも情報がどんどん飛び込んでくる。街中が広告だらけってのは、もはや当たり前の風景でなんの違和感もないけど、一旦冷静になって…